[RSGT2017 レポート] シン・未来会議 – スクラムチームを支える組織づくり
はじめに
2017年1月12日〜13日に大崎ブライトコアで行われたRegional SCRUM GATHERING Tokyo 2017のセッション"シン・未来会議 - スクラムチームを支える組織づくり" のレポートです。
登壇者
楽天の及部 敬雄さんです。
海とプールをこよなく愛するエンジニア。
「IT業界に金の雨を降らせる」ことを目標に、どんな壁もぶち壊すつもりで日々精進を続けています。モットーは「常に前向きに、常に楽しく、常に素直に、常に貪欲に」です。
スライド
レポート
自分たちの組織をどうやって改善するのか
- 特にエンジニアは組織の話となると嫌厭しがち
- 自分もそうだった
- でも、身近な改善を続けると必ず組織の問題にぶつかる
- 昨今話題のDevOpsやMicroserviceの話をとりあげてみても、組織とは切っても切り離せない
- そんな時にもちろん今とは違ういい組織を探すことも一つの選択肢
- しかし、そんな都合がいい組織は果たしてある?
- 仮にあったとして自分がそこに都合よく入れる?
- そんなことを考えた1エンジニアが、組織を変えることを考えて「未来会議」というものをやってみた話
- 自分たちのどうやって組織と向き合えばいいのか、どういう組織を目指すべきなのか一緒に考えましょう
前座
- 組織の話しというとネガティブな印象もあるかもしれない、それかあまり考えてない?
- 数年前まではスクラムのはじめ方など多かった
- 最近は組織やスケールの話が多くなってきた
- 一方でエンジニアは面倒だと感じている
- 「うちはxxxだから無理だよね‥」とか
- コミュニティと現場で温度感のギャップがある
- 我慢する、辞める、変える の3つの選択肢がある
- 今回は”変える”を話す
- 組織は変わるべき?
- ビジネストレンド、技術の進化スピードが加速している
- 変化の対応とそのスピードが重要
- 年間計画、評価精度、採用サイクル とのスピードのずれ
- 本当に変える事が正しいのか?何かこの仕組になってる理由があるかもしれない
- 自分、上司、組織の思惑が合ってるかは分からない
- “変える” のは手段
- 分からないから皆に聞いてみよう!
未来会議までの道のり
- 昔:組織は知らん、とにかくチームを良くしてきた
- チーム開発していて 気づいた
- 同じことで悩んでる人がいる
- 他のチームと一緒にやったら早いな
- 他のチームの意見も聞きたい
- エンジニアリーダー振り返りした
- 技術課題などが解決できた
- 気付き
- マネジメントレイヤーのプロブレムが溜まってきた
- 自分たちで決められない
- テンションが下がる
- 組織の振り返りしたらいいんじゃない?
- 元ネタは 「組織パターンで未来をあぶり出す」 XPまつり2014 岩切さん
- まずはエンジニアリーダーと因果関係図を作った
- 因果のループを見つける
- 例:社員エンジニアの不足 からの因果ループ
- ループにある項目で解決できそうなところを探す
- やったことでこの辺の問題がでてきそうだとわかった
- そこでシン・未来会議
- 課レベル(1xx人程度)で行った
- 2時間で計画
- 最後は飲み会
- おもったよりも良かった印象
- 意外と皆思ってることが一緒だった
- 学び
- 良かった
- 考えさせられる事もたくさんあった
- 視野が広がったメンバーがいた
- 解決しにくかったTryが実現した
- やってないだけのことが多かった
- 考えさせられた
- 正義は旨に秘めておくくらいがちょうどいい
- 諦めない、あるべき は違うと気づいた
- 現状維持では後退
- ”自分たち”で決める
- 良かった
まとめ
チームが回り始めるとその周辺や組織に働きかけないと解決が難しい課題が見えてくるあたりが共感ポイントでした。 そこへのアプローチとしてまずは小さくエンジニアリーダーのふりかえりから傾向を掴み、もっと大きな単位で行う小さく初めて大きな単位で行うというアプローチがいいなと思いました。